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表紙とコラム Vol.232
やくしがみコスモスの園(福井県勝山市)
やくしがみコスモスの園
恐竜博物館で有名な勝山市には、とてもきれいなコスモス畑もあります。満開の頃にはコスモスまつりが行われ、多くの人でにぎわいます。ここは昼間はもちろんですが、夕暮れ時も絶景で、夕日に照らされた幻想的なコスモス畑は、人気のサンセットスポットです。

今年も既に多くの自然災害が発生しました。温暖化に歯止めがかからない以上、今後も災害多発の傾向は続くのでしょうか。

ところで災害発生時によく「命を守る行動を」という言葉が使われます。更に危険度が増すと「少しでも命が助かる行動を」と驚くような表現も耳にします。

このままでは死ぬ!どうすればいいのだ?と慌てふためく人もいるでしょう。中には「無責任な事を言うな、もっと具体的な指示をしろ!」と怒り出す人もいるかもしれません。しかし、一人一人、置かれている状況は異なりますので、個別具体的な指示など言えるわけがありません。

多くの人が被災した場合、警察消防のみでは到底、全員の救助はできないのですから、結局、自分の身は自分で守るしかないのです。

増水した河川には近づくなと、毎回ニュースで呼びかけても、結構な頻度で事故が起きています。不要不急の外出を控えましょうと言っても、控えない人が沢山います。

ある評論家は「自然災害、戦争、ミサイル...危険だらけなのに、日本人は何かあっても誰かが助けてくれると思っている。いわゆる「平和ボケ」している人が多い」と警鐘を鳴らします。

普段の生活でもそうです。物価が上がり、終身雇用制度や年金制度の維持が厳しくなり、老後に必要なお金の問題も深刻で、難しい時代だとわかってはいても、危機感が薄い人が多いのです。

「少しでも命が助かる行動」を「危険な状況である事は伝えたので、後は自分の身をいち早く自分で守ってください」と言う意味として捉えるべきなのかもしれませんし、やがて自然災害以外でも使われるようになるのかもしれません。

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