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表紙とコラム Vol.139
越前竹人形の里(福井県坂井市)

今年も残り少なくなりました。近年、年の瀬になるとやるせなく感じることがあります。
それは各地の競技場や建築物の名称が消えてしまうこと・・・命名権(ネーミングライツ)の契約は年末に満了となるケースが多いのです。
つい先日もプロ野球日本シリーズで劇的な優勝を飾った楽天の本拠地、県営宮城球場について、命名権を持つ製紙会社が冠名を来季は更新しないと発表し話題になりました。

施設を運営する側は命名権の売却で財政的負担を少しでも軽くしたいと考えるのでしょうが、そこに集う人たちの反応はけっして芳しいものではないようです。
私の知人は西武ライオンズのファンですが、ホーム球場がドーム化したときに「インボイスSEIBUドーム」や「グッドウィルドーム」と立て続けに名称が変更になったことをいまだに苦々しく振り返ります。いくら命名権を取得したとはいえ、まったく関係のない企業が球場名を左右したことに相当な違和感があったようです。

命名権が売買されるような施設の多くは大きなスタジアムやホールです。そこで体験した歓喜や興奮はいつか我が子にも語って聞かせたいと考える父親、母親はきっと少なくないはず・・・ 感動を未来に残すためにも名称はあれこれ変わらないのが一番。
命名権獲得に乗り出すような企業には半永久的にそれを保有するような気概を持ってもらいたいと思います。

越前竹人形の里(福井県坂井市)
越前竹人形の里では、狂言や歌舞伎などを題材にし、真竹や孟宗竹で作成された優れた人形を展示しています。特に女性の竹人形の美しさは絶品です。施設内には竹人形の展示のほか、工房の見学や制作体験コーナーもあります。福井のお土産のほか、竹製品のおみやげも揃っています。

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