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表紙とコラム Vol.137
機具岩(石川県志賀町)

プロ野球選手のユニホームはスタジアムのカクテル光線の下で見ると驚くほど鮮やかです。
そのカラフルさは買ったばかりのクレヨンセットの封を切った瞬間のようにまぶしく、そんな色合いを楽しむだけでもスタジアムに足を運ぶ価値は十分にあると思います。

プロ野球のユニホームが色彩豊かになりだしたのは1970年代後半くらいからでした。それ以前のユニホームは素材が綿だったため、発色の良いカラーリングは難しかったようです。
そもそも昔の野球選手のユニホームはダボダボですが、あれは素材が伸縮性に乏しかったからだといわれています。それがやがてニット素材の誕生とともに色合いの幅が一気に広がり、シルエットも急速にスリム化していったのです。

ところで近年、各球団がシーズン中、復刻ユニホームでのゲームを何試合か組むようになりました。往年のファンの心をくすぐるサービスですが、さすがにレトロな雰囲気は否めません。中には機能性を重視するあまり、デザインは二の次だったのではないかと疑ってしまうような球団も見受けられます。見た目にこだわる今の選手たちには不満もあったのではないでしょうか。

ただ、その一方でどの球団もかつてのユニホームには広告がほとんどないのが好印象でした。今のユニホームにはスローガンやスポンサー名などをべたべた貼り付けすぎではないでしょうか。せっかくユニホーム自体の色も素材も良くなっているのですから、スポンサー企業も選手をより美しく見せる広告手段を考えるべきだと思います。

香林寺の彼岸花(石川県金沢市)
金沢の野町、寺町には多くの寺院があります。その中の香林寺は、願掛け寺として人気のパワースポットです。手入れの行き届いた庭は、白い彼岸花が咲くことでも有名で、見頃の時期には見物する方々で混雑することもあります。

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