表紙とコラム Vol.80 | |
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この年の瀬、1964年の東海道新幹線開業時に設計された初代の新幹線、いわゆる0系車両が現役を退きました。 大勢の鉄道ファンの視線を集めながら東京駅のホームを離れていく0系の姿を、私はテレビのニュースで見ましたが、それは一時代を築いたスターの幕引きのようでした。 かつて「ビュワーン、ビュワーン走る、青い光の超特急・・」という童謡がありました。 たしか「はしれ!超特急」というタイトルだったと思いますが、このような歌が作られるほど新幹線の登場は画期的でした。 そういえば新幹線が営業運転を始めた日、一番列車にはラジオ局のアナウンサーが乗り込んで実況中継を試みたそうです。 これもまた新幹線に日本中が熱狂した時代のエピソードといえるでしょう。 さて、そんな新幹線は0系以降、何度もモデルチェンジを重ね今日に至っています。 先鋭的なフォルムの最近の新幹線には、丸みを帯びた0系の面影などほとんど残っていませんが、私にはそれが世代交代する度に顔つきをどんどん変えていった「ウルトラマン」とダブって映ります。 現代の新幹線が「メビウス」とするなら0系は「初代ウルトラマン」といったところでしょうか。 ただ、初代ウルトラマンは映画などでまだまだ復活できますが、0系車両がビュワーンビュワーンと青い光になることはもうありません。 団塊世代をとりこにしたスターが活躍できるのはもはやフィクションの中だけになってしまいました。やるせない話です。 |
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七ツ滝(能美市) 能美市の旧辰口町にある七ツ滝は、約1kmのあいだに一の滝から七の滝の合計7つの滝からなります。 落差は約50mで、滝の横には遊歩道が続き、四季折々の自然を味わえます。 それぞれの滝の様々な表情を見る事ができる、穴場的なスポットです。 |
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