思いがけない猛暑の中で行われた甲子園の高校野球は今年も数々のドラマを生んで閉幕しました。 野球好きに格別だと言わせる夏の甲子園、次に熱戦の舞台となるのは1年後です。

ところで、甲子園といえば今年の野球シーズンの終了とともに大改修工事に入るのはご存知の通り、なんでもボールパークのイメージでリニューアルするのだといいます。
注目のひとつがメジャーによくあるファウルラインぎりぎりまでせり出したスタンドの増設・・・　すでにプロ球団の一部もエキサイティングシートやウイングシートなどの名で採用していますが、ああした砂かぶりの観客席を甲子園にも作ろうというのです。
たしかにライナー性の当たりがいつ飛び込んでくるかもしれない緊迫感や選手が目の前でプレーする臨場感は観戦の新たな醍醐味といえるでしょう。

ただ、私はその一方で甲子園名物の広大なファウルゾーンが新スタンドの増設によって狭められてしまうことを少し残念に思うのです。

打ち損じの打球を野手が歯を食いしばって追いかけるシーンは魅力的です。とくに甲子園の高校野球ではファウルゾーンでのファインプレーが見ものでした。 来年からはそのようなシーンが見られなくなるのでしょうか。
せっかくの夏のドラマに水を差すことにならなければいいのですが・・・・