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表紙とコラム Vol.60
金沢神社(金沢市)

突然ですが、街の中で突然耳に飛び込んでくるBGMに不快感を覚えたことはないでしょうか。
先日、ある書店に入ったところ、かなりの音量でヒップホップ系のBGMが流されており、あまりの騒々しさに私は思わず外に飛び出してしまいました。本を選ぶ空間になぜ音楽が必要なのか私にはわかりません。

同じことは派手なBGMを洪水のように使うテレビ番組にも言えます。
とくに目に余るのがワイドショーの類・・・ 何気ない話題でも音楽や効果音が仰々しければ天下を揺るがすような事件や事故に思えてしまいます。BGMのせいで事実が歪曲されて伝わるケースがあるのではないでしょうか。やらせや捏造も問題ですが、放送業界は過剰な音楽演出にももっと目を向けるべきだと思います。

そして私にはもうひとつ、BGMは要らないと感じる場所があります。
それは葬儀を執り行うセレモニーホールです。
訃報を聞いて駆け付けると会場には必ずと言っていいほど哀しげなメロディーが流れています。その音量はわずかなものですが、感情の振幅が大きくなっている身には耳障りに感じることもあります。故人を偲ぶのに音楽の力を借りる必要はないのではないでしょうか。

当たり前のように流されているBGMですが、消してしまった方がいい場合もあるのです。

金沢神社(金沢市)
兼六園に程近い金沢神社は、加賀藩11代藩主前田治脩(はるなが)が1794年に建立した神社です。 学問の神様菅原道真を祀っていることから受験シーズンにはたくさんの合格祈願の絵馬が奉納されます。 金沢神社の横には金沢の地名の由来になった「金城霊澤」があります。

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