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表紙とコラム Vol.236
ゆりの里公園(福井県坂井市)
ゆりの里公園(福井県坂井市)
ゆりのシーズンは15万輪のゆりが咲き誇る公園ですが、ゆり以外にもバラ園もあり、夏から秋にかけては華やかな虹色のポーチュラカやブルーサルビア、さわやかカラーのレトニアの花壇になります。休園日以外の夜は、幻想的なイルミネーションで彩られています。

阪神タイガースが18年ぶりにリーグ制覇をしました。
これまでの優勝は、強力打線が爆発したり、スター選手が活躍したりと、派手さがありましたが、今年は目立った選手が見当たらず、地味な印象を受けます。そして、スタメン選手のほとんどがドラフトで獲得した生え抜き選手だということも大きな特徴です。

それには数年前に、外国人やFA選手への依存体質から、日本人を中心に長期的に戦えるチーム作りへと方針転換したことが影響しています。特にドラフト戦略と選手育成に力を入れたといいます。

現在のスタメン選手の中には、ドラフト当時に話題にも上がらなかった選手が多くいます。大山選手、近本選手、中野選手などもそうです。ファンもレギュラーに定着した今を全く想像できなかったことでしょう。
ドラフト=「実力番付」だと思われがちですが、決してそうではありません。右の強打者を育てたいとか、センターラインを強化したいなど、チームの課題と向き合い、たとえ世間の評価が低くとも、指名選手の将来価値をしっかりと見出だし、その後、いかに育て上げるかが重要なのです。

近年、高収入ありきで転職を繰り返す人が多くなりました。企業側も育てるより、既に能力の身に付いた人材を引き抜く方が手っ取り早いと考える傾向があります。しかし、また数年で引き抜かれたりと、なかなか定着しにくい事実もあります。逆に言えば、せっかく育てても数年で社員が流失していく現実に、体力的に耐えられないと嘆く経営者も多くいるのです。
厳しい現状の解決策は容易ではありませんが、今の阪神の戦略に、ヒントが隠れているかもしれません。

今年は59年ぶりの「関西ダービー」実現に期待がかかります。果たして「アレ」の次の夢は叶うのか、虎の一ファンとして大いに期待します。

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