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表紙とコラム Vol.186
九頭竜湖(福井県大野市)

広辞苑が10年ぶりに改訂されます。
ちゃらい、上から目線、クラウド、LBGTなど若者言葉や社会変化を受けた言葉、やばい(のめり込みそうである)など新たな意味が加わった言葉が追加されるようです。

新語が汎用的に使われ登録される一方で、規範的な日本語の誤用(本来の趣旨とは違って使われるものや、言い間違い)もまた話題となっています。
例えば、「話のさわりを聞いただけでは要点は伝わらない」「この商品は全く売れない、ここらが潮時、生産中止だ」「足もとをすくわれた」は間違いなのですが分かりますか?
「(話の)さわり」とは(話の)要点のこと、「潮時」とは物事を行うのに最良のタイミングです。
「足もとをすくう」は「足をすくう」が正しい使い方です。

アンケート調査でも誤用の方が多数派であり、間違いを指摘したら場の雰囲気を乱して人間関係を損ねてしまいそうです。
正しく使うか、通じやすい誤用をあえて使うか、場によって使い分けるのか・・・難しいですね。

言葉は日々進化していくものなので、誤用の方が正しい意味として定着し広辞苑に登録されたりすると、ますますややこしくなりそうです。

九頭竜湖(福井県大野市)
九頭竜湖は、九頭竜ダムによってできた人造湖です。
春は桜、秋は紅葉の名所として、県外からも多くの人が訪れます。
大野市から岐阜県郡上市へと続く国道158号はドライブコースとしても人気です。
大きな恐竜の像が目印の「道の駅九頭竜」は、JRの越美北線の終着駅である九頭竜湖駅に隣接しており、鉄道ファンにも人気です。

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