表紙とコラム Vol.132 | |
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大型連休前だというのにリクルートスーツ姿の若者が街に目立ちます。就活は先手必勝ということなのでしょう。ネクタイのきっちりとした結び目やピカピカに磨かれた靴などからは「内定をとりつけてみせる」という意気込みが伝わってきます。 考えてみれば私が就職に臨んだ20年以上前にも「これはいかがなものか」と感じる面接官はいたものです。たとえばある大手食品メーカーを受けた友人は一生懸命自己PRをしているのに面接官が一度も顔を上げなかったと怒っていました。以来友人はそのメーカーの商品を一切買おうとしませんでした。 世間の荒波にもまれ数々の修羅場をくぐり抜けてきたベテラン管理職の目に就活中の学生の姿が甘く映ってしまうのは仕方のないことかもしれません。しかし、それに真摯に向き合おうとせず「上から目線」の態度をとるのはあまりにも不誠実です。そんな横柄な面接官が一人でもいる会社を私は信用できません。弱い立場の人間に対する思いやりが企業活動の原点だと考えるからです。 それで思うのですが、「大学生就職人気企業ランキング」なるものはどうして就活が始まる前に発表するのでしょうか。いくつもの企業を回った結果、好感度の高かった企業はどこだったのか、そのようなランキングが出れば消費者も商品を選ぶときの参考にできるのですが・・・ |
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となみチューリップフェア(富山県砺波市) 礪波市のチューリップ公園で毎年4月下旬から5月上旬に開催される「となみチューリップフェア」は、国内最大500品種、100万本のチューリップで彩られます。 色とりどりのチューリップが咲き誇る会場内では毎年大道芸やコンサートなどのイベントで賑わいます。 |
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