表紙とコラム Vol.100 | |
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この夏は猛暑で花火大会がどこもにぎわったといいます。 夜空にきらめく大輪に大勢の人が暑さを忘れ歓喜の声を上げたのでしょうが、一方で気になる話も聞きました。 ここ数年、花火大会の数が全国的に減っているのだそうです。やはりこのご時勢では花火大会のスポンサーを集めるのもたいへんなのでしょう。 景気が上向かなければ、なかなか「一瞬の美に資金提供を」とは言いにくいもの・・・主催者の苦労は他人事とは思えません。 一方で花火師の側にも、火薬の組み合わせを安価なものに変えつつも見映えは変えないで欲しいなどという無茶な要望が届くそうですから、花火業界を取り巻く事情は相当に厳しいといえます。 そこで何か妙案はないかと考えたのですが、いっそのこと打ち上げる花火を究極の一発に絞り込むというのはどうでしょう。 全予算をたった一発だけの花火に使うのです。 超豪華な一発の花火が上がるのを皆でカウントダウンすれば、ロケットが発射されるときのような感動があるはず・・・何万発もの乱れ打ちも良いですが、固唾を呑んで貴重なスペシャル花火を見守るのも趣があるのではないでしょうか。 そんな刹那主義の花火大会を私は提案します。 |
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勝山城博物館(福井県勝山市) 平成4年、勝山市名誉市民の多田清氏が私財を投じて建設した博物館です。天守閣の中には自ら収集した古美術資料を展示しています。 5層6階建ての勝山城は、高さ57.8mで日本一の高さを誇り、石垣には九頭竜川にちなみ、9匹の龍が彫り上げられています。 |
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