DAIDO INFORMATION
表紙とコラム Vol.86
恋路海岸(能登町)

「ウーン、そこまで言うか・・・」正直、私はそう思いました。
連続試合安打の自己記録が途切れた翌日のイチローの記者会見での発言を聞いての感想です。 ある記者が「再び連続安打の記録更新に挑みたいか?」と尋ねたとき、イチローは「現段階でそれを言うのはちょっとオツムが悪い感じですね」と切り返したのです。 たしかに記録がリセットされた直後に持ち出す話題ではなかったかもしれませんが、もしこれが松井秀喜なら「また自分を信じてやるだけです」などとやんわり返していることでしょう。 マスコミの不用意な発言を容赦しない物言いはイチローならではといったところです。

ところでこれとは逆にコメントを求められる側が不用意な発言をしてしまうケースがあります。 例えばテレビのワイドショーなどで門外漢のタレントが口走るトンチンカンな指摘です。 たいていは司会者が丸くおさめるので気まずい空気になることはありませんが、見ていて愉快なものではありません。 そうやって芸能人がコメンテーターと称してしたり顔で何か口を挟もうとするとき、私はイチローをスタジオに送り込みたいと真剣に思います。
「今、それを言うのはオツムが悪い感じですね」
そう言ってやりたいコメンテーターが本当にたくさんいるのです。

恋路海岸(能登町)
悲恋の伝説の舞台である恋路海岸は能登半島の能登町にあります。穏やかな海岸に立つ赤い鳥居とその奥の弁天島が恋路海岸のシンボルです。 ロマンティックな名称のこの海岸は、能登観光、ドライブには欠かせない場所になっています。

<<前のコラム 次のコラム>>

戻る