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表紙とコラム Vol.84
松任グリーンパーク(白山市)

芸能人でもスポーツ選手でも政治家でも何か話題があるときは共同会見の場が設定されます。聞くところによると、重要な会見はまず古株の記者やレポーターが口火を切って質問し、その後に中堅どころが続くという暗黙の了解のようなものがあるのだそうです。質問攻めともいえるよどみのない取材には流れが大切だということなのでしょう。

けれどもそのような共同会見にこのところ異変が起きています。インタビューされる側が取材陣に逆質問することがあるのです。
ちょっと前になりますが、大相撲の横綱朝青龍が「あと何年くらい相撲をとれそうですか?」と聞かれ、「知らねぇよ。どれくらいだと思う?」などと聞き返していました。さっそくメディアはぞんざいな朝青龍の言葉遣いを非難していましたが、私はそれよりも共同会見の流れに逆らう逆質問こそ不誠実な行為で問題があるのではないかと感じました。コメントを求めている人に満足な回答をせず挙句の果てに反問するとは・・・ それをやりたいのなら共同会見など開かず、単独対談でもやればいいのです。

たまたま朝青龍の話になりましたが、麻生首相もときにこのような逆質問をします。「君はどうなのだ?」などという水の向け方は傲慢尊大な印象で品格が感じられません。
一国の舵取り役や角界の頂点に立つ者はもっと鷹揚かつ真摯な態度で会見に臨んでほしい、そう思っているのは私だけでしょうか。

松任グリーンパーク(白山市)
白山市にある「松任グリーンパーク」は、グラウンド、テニスコート、ゴルフ練習場、バーベキュー広場、芝生の広場など、たくさんの施設が集まった市民の憩いの場です。 毎年5月の連休ごろには、芝生の広場を囲むように藤棚に綺麗な花が咲きます。

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