この春もテレビでは新しいドラマがいくつも始まりました。
それはいいのですが、私は最近の放送業界のドラマのＰＲ方法がどうにも気に入りません。
新作のドラマがスタートするのを放送開始前に煽って視聴率を上げたい局側の事情はよくわかります。そのためにこれまで専ら行われてきたのはドラマのワンシーンを短くＣＭサイズにしてオンエアするというやり方でした。
そうした予告に惹かれてチャンネルを選んだことが私も幾度となくあります。

けれども近年のドラマのＰＲはどこか行き過ぎた印象を受けてしまうのです。
たとえば新しいドラマに出演する役者の皆さんがワイドショーやバラエティに出て撮影時のエピソードなどを語るのを私はどうかと思います。放送前に内輪ネタが明かされてしまったのでは感動も何もあったものではないでしょう。

もっと意味のわからないパターンもあります。それはナイター中継のゲストに招かれ、野球の話題もそこそこにドラマのＰＲを始める役者やタレントです。視聴者が本当に知りたいのはそんなものより試合や選手の情報のはずなのに・・・
「少しは空気を読んだらどうだ！」
出演作を紹介するとさっさと帰ってしまう彼らの無礼さに対して、球場に行けない野球ファンはテレビの前で声を荒げていることでしょう。