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表紙とコラム Vol.53
九十九湾(能登町)

企業によって差があるなと感じるのが電話口での対応です。
いまどきぞんざいな口調で電話をとる人などほとんどいないのですが、問題はその後・・
電話口で用件を話し、担当部署に回るまでに時間のかかることが多いのです。

たとえばある会社では、いろいろなセクションをたらい回しにされ、その度に同じことを何度も伝えなければなりませんでした。
「お電話代わりました。それでご用件は何でしょうか?」
長い保留音の後にこう繰り返されると、怒りを通り越して苦笑さえ漏れてしまいます。
そりゃあ大きな企業ならお目当ての担当者にたどりつくまで多少の遠回りはあるでしょう。
しかし同じ説明を二度も三度もしなければいけないというのは明らかに時間の無駄です。遠方からかけていたとすると通話料だって馬鹿にならないでしょう。

これとは反対に気持ちの良いくらいにスムーズに担当部署まで話が通る会社というのもあります。 聞けば電話を取り次ぐとき、用件はもちろん電話口での相手の気配や口調までも端的に伝達するよう入社時に教育されているのだそうです。

人の思いに敏感であることが豊かな感性を生むのだと私は思っています。
たかが電話対応かもしれませんが、それがしっかりしていない企業に人の心を動かすような仕事は期待できないでしょう。

九十九湾(能登町)
能登、内浦を代表するリアス式海岸です。小さな湾ですが、大小の入り江がたくさんあり、青い海に木々の緑がきれいな海岸です。 湾内をめぐる遊覧船は所要時間約30分です。ガラス張りの船底から海中を眺めることもできます。

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