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表紙とコラム Vol.52
ツインブリッジのと(七尾市)

夏の高校野球が閉幕し、それが合図になったかのように朝晩の空気が秋めいてきました。
猛暑といわれた今年の夏・・・
甲子園の大会では容赦ない日差しの下で白球を追いかける選手たちの姿に痛々しささえ感じましたが、今から思えばああした苛酷な状況があったからこそ有り得ないような逆転劇も生まれたのかもしれません。

「優勝したチームには甲子園の土を持って帰る権利がないの?」
高校野球を初めてテレビ観戦したという人が私にそう尋ねてきました。
たしかに優勝チームの選手が甲子園の土を袋に詰めている姿を私も見たことがありません。 でも中継されることはありませんが、実際は閉会式が終わった後に優勝チームも甲子園の土を集めているのだそうです。

甲子園の土というとどうしても敗北や涙などという言葉が浮かびますが、優勝して土を持ち帰る心境というのはどういうものなのでしょうか。
晴れがましさ、歓喜、達成感・・・ それは頂点に立った者だけが知り得る感情なのでしょうが、そこには夏が終わるやるせなさも少し混じっているのではないでしょうか。

去りゆく夏の後姿を見送る思いに勝者と敗者の区別はないのかもしれません。

ツインブリッジのと(七尾市)
能登島に架かる2本の橋の1つで、平成11年3月に完成しました。 正式名称を「中能登農道橋」といいます。能登島に架かるもう1本の橋「能登島大橋」は曲線の美しさを持つ橋、「ツインブリッジのと」は直線的なデザインの橋です。 能登島を観光する際は、この2本の橋を渡り、対照的な美しさを楽しんでください。

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