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表紙とコラム Vol.49
那谷寺(小松市)

修学旅行がピークを迎えています。
最近の修学旅行は出発前に荷物を宅配便で宿泊先に送ってしまうのだとか・・・
びっくりです。主流となった小グループでの文化体験に大荷物が障害になるというのが学校側の見解のようですが、 私に言わせれば自分の持ち物を管理しながら目的地に向かうのもひとつの体験!手ぶらで出かける修学旅行にはやはり違和感があります。

(財)日本修学旅行協会によると、先生が大勢の生徒を引率して遠方に向かう修学旅行は日本独自の行事なのだそうです。 はじまりは明治30年頃といいますから思いの外、歴史があります。 そもそも全国に広がりつつあった鉄道を利用して見聞を深めようというのが目的だったようで、 当時は修学旅行で初めて旅を経験するという子供もずいぶんいたそうです。

それに比べると現代の子供たちの旅事情はまったく逆、幼い頃から家族旅行などで国内海外の観光地に足を伸ばしています。 中には至れり尽くせりのぜいたくな旅行が当たり前になっている子供もいるのではないでしょうか。

そういえば何年か前から、大部屋での雑魚寝をやめてシティホテルのツインやシングルルームを修学旅行にあてがう学校が増えているということです。
なんだか修学旅行がおかしな方向に進んでいるような気がしてなりません。

那谷寺(小松市)
奈良時代に奏澄大師が千手観音を岩窟に安置し「自生山 岩屋寺」と名付けたのが那谷寺の始まりとされ、 平安時代に花山法皇が訪れ「那谷寺」と改められました。 加賀藩三代藩主 前田利常公の時代に、現在、国指定重要文化財になっている本殿や鐘楼、三重塔、書院などが出来ました。 書院から見える庭園は国指定名勝にもなっています。

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