表紙とコラム Vol.39 | |
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夏真っ盛り、高校野球の地方大会は各地で終盤にかかってきました。 私も何試合かに出かけましたが、いくつかのチームがゲームの模様を最新のデジタル機器を使って映像に収めていたのが印象的でした。 高校野球も最近はデータ戦になっているといわれます。 撮影した映像は次の戦いに向けて貴重な資料となるのでしょう。 ただ、ある関係者によるとそうしたデータも頼り過ぎると危ないのだとか・・・ そういえば常勝校が思わぬところで不覚をとるということがありますが、案外データばかりに気を取られた結果なのかもしれません。 ところで剣道の世界でよく話題になるのが「構え」「動作」「心」の「3つの隙(すき)」といわれるものです。 このうち「構えの隙」と「動作の隙」は竹刀の動きを映像で検証することによってなんとかデータにできますが、「心の隙」はそう簡単にはいきません。打ち込まれたときの心理状態がどうだったのかを映像だけで解明するのは至難の技でしょう。 高校野球も同じ、映像から投球のクセや打者の弱点などは情報収集できても、相手のモチベーションの有り様(ありよう)まではなかなか考えが及ばないものです。 ミラクルとか金星と称される戦いには、データ戦の盲点ともいえる「心の隙」が絡んでいるのかもしれません。 |
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揚げ浜塩田(珠洲市) 能登半島では多数の製塩跡が見つかっています。写真の「奥能登塩田村」は、『人と塩の関わり』をテーマにした塩の総合資料館です。 塩づくりの歴史や世界の塩の文化を学べます。 また、実際に海水から塩を作る揚げ浜式の塩づくりを体験することもできます。(5月~9月 要予約) |
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