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表紙とコラム Vol.34
金沢港大野からくり記念館(金沢市)

春は名のみの寒さが続き、巷では風邪が大流行しています。 他人にうつさないようにという配慮なのか、予防対策なのか、気が付けば周囲はマスク姿の人たちでいっぱいです。

ところでそんなマスクにここ数年、変化が出てきました。 これまでマスクといえばガーゼを重ねたものを口にあてがうだけでしたが、 最新のタイプは鼻のラインに合わせてワイヤーを通すなど立体的な構造になっているのが特長です。 この設計ならフィット感がありますし、だいいち息苦しくありません。 そうした使い勝手の良さがうけているのでしょう、新型マスクは今やたいへんな人気を呼んでいるという話です。

考えてみればマスクという衛生グッズにこれまで大きなモデルチェンジはありませんでした。 けれども当たり前に使ってきたからといって、それが必ずしも完璧とは限りません。 新型マスクの開発のように、旧態依然とした分野に目をつけることがヒット商品の誕生につながるのです。

金沢港大野からくり記念館(金沢市)
幕末期に、大野町に住み活躍したからくり師(現在の科学技術者)大野弁吉の作品を中心に、 「からくり」技術の歴史や職人の歴史など、幅広く紹介しています。 見るだけでなく実際に触れる事や、体験教室もあります。 実際に、からくり人形などを見ると、昔の人が考えたからくり技術に、きっと驚くはずですよ。

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