もう5月、日毎に木の葉が緑を増していくのがわかります。天候も安定して行楽には絶好の季節…
ですが、かつてはこの時期に「5月病」というものにかかる人がいました。かつては、と過去形にしたのは、最近あまり「5月病」という言葉を耳にしないからです。辞書にも載っている単語なのに、若者の中には「それって何のこと?」などと聞き返して来る人もいます。
「5月病」と無縁の若者たち…
悪いことではないのかもしれませんが、どこかひっかからないでもありません。そういえば入社してまもない新人が「自分を生かせない」という理由で辞めていくケースが増えているそうです。たしかに仕事の向き不向きはあるでしょうが、たかだか数週間程度でそれが判断できるとは思えません。「イヤならやめればいい」そんな安易な了見しか持ち合せていないのでは「5月病」だって死語になってしまうはずです。下働きの段階で何らかの壁にぶち当たるのは当然のこと、むしろ悩まない方がおかしいといえます。
せっかく得られた仕事を続けるのか辞めるのか、それを決めるのは「5月病」に苦悶してからでも遅くはないと思うのですが…
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