外出が億劫になる雨の日は、本を読む絶好の機会です。
私の場合、専門書から、小説、雑誌まであらゆる本が「積ん読」になっているので、そこから気に入った1冊を選んできます。
ちなみに本を読むスピードは他人に比べて遅い方です。 楽しみや感動をできるだけ長持ちさせたいと考えるうちに、活字をとろとろ追うこのような読書スタイルになりました。
考えてみれば、娯楽といわれるもののほとんどが始まったら最後、自分のペースとは関係なく終結してしまいます。たとえば映画やコンサートも決められた時間の中で味わう感動です。それに対して読書は、面白さの度合いによって読むテンポを早くしたり遅くしたりできる・・そこに読書の一番の魅力があるのではないでしょうか。
ところで先日、書店に入ったら、こんな張り紙がありました。
「速読!1冊を5分で読める驚異のテクニック!」
速読には右脳の活性化など様々なメリットがあると書いてありましたが、たいへんもったいないことをしているような気がしてなりません。
巷で話題のスローフードのように、誰かスローリーディングを提案してくれないものでしょうか。
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