北陸の味覚というと・・
新鮮な魚介類を挙げる人が多いかもしれませんが、ちょっと入れば山間地が広がる地形だけに、山の幸もこれはこれでなかなかいけるのです。春はタケノコをはじめ、ワラビ、タラノメ、コゴミなどの山菜が豊富に採れるシーズン、ほどよい苦味が季節柄ぼんやりしがちな体と心に刺激を与えてくれるようで、私はこれらに目がありません。
けれども若い世代の中にはそうしたクセのある味わいを敬遠する人も多いのだとか。要は灰汁(あく)の強さを薬ととるか、毒ととるかということなのでしょう。v
ところで人間にも灰汁の強い人、というのがいます。この場合、薬か毒かと問われれば、私は間違いなく前者だと答えます。物言いのどぎつい人、性格のしぶとい人・・ そんな個性派と関わることで、私自身が人間関係の妙や交渉事のイロハを学んできたからです。
さて、食べ物の好き嫌いは皿の上にそのまま残せばいいとしても、現実社会でクセ者たちの存在を避けては通れません。えぐみや渋みを嫌う若者たちは大丈夫でしょうか。
厳しい世の中、灰汁抜きされたような人ばかりと付き合っていては、成功はやって来ないのです。
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