DAIDO INFORMATION
表紙とコラム Vol.227
池上ひまわりパーク(福井県坂井市)
池上ひまわりパーク(福井県坂井市)
東尋坊から車で15分。坂井丘陵フルーツラインを走っていると、突然黄色のひまわり畑が現れます。約5万平方メートルの面積に70万本のひまわりが咲き誇り、インスタ映えスポットとしても人気があります。展望台、迷路のほかに摘み取り自由のエリアもあります。

私はスポーツ観戦、中でも野球と相撲が好きなのですが、理由はどちらにも"間(ま)"があることです。

野球は絶え間なく動く他のスポーツとは異なり、ピッチャーが1球投げる度に試合が途切れ"間"ができるため、選手の表情、過去のデータ、観客の拍手や声援などで醸し出される球場の雰囲気などを参考に、自分が好き勝手に試合展開を分析できるのです。
相撲の仕切りも同様です。単なる観戦に奥深さが加わり充実感が増す気がします。

そういえば、かつて野村克也さんが「野球とは"間"のスポーツだ。"間"は次のプレーに備えて考える時間があるということでもあり、それをいかに有効に活用できるかが勝負のカギを握る」と言っていました。観戦する側以上に、選手にとって"間"は真剣勝負に欠かせない貴重な時間なのでしょう。

ところで"間"は、我々の日常生活でも、とても重要になる場面があります。
たとえば会話での"間"。相手が話し終わる前に自分の会話を被せるのは、相手を否定しているようで不快感を与えかねません。逆に、相手の話が終わっているのに反応が遅いと「ちゃんと聞いているのか?」と、姿勢を疑われかねません。
これは商談や会議のとき、また人生の大一番であるプロポーズのときでも同じことが言えるのではないでしょうか。

コロナ禍では観客数が制限され、声援・鳴り物での応援が禁止されます。また商談の場もマスク着用や、リモート会議など、これまでとは違う日常が定着し、"間"の取り方も難しくなりました。

それでも、相手の気持ちを汲み取り、タイミングを計り、次の一手を考える、自分にとってベストな"間"をその時々で考えたいものです。

<<前のコラム 次のコラム>>

戻る