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表紙とコラム Vol.219
苔の里(石川県小松市)
苔の里(石川県小松市)
加賀温泉郷の粟津温泉から車で3分ほどの山里にある「苔の里」は日本有数の苔の名所で、国内国外を問わず多くの来園者が訪れています。杉の木に囲まれた庭園に入ると、緑の絨毯のような苔が目を楽しませてくれます。苔の庭園は日用神社の境内に続いており、その境内にも苔の絨毯が敷き詰められています。

新型コロナウイルスの影響で、各地の恒例行事が次々と中止になっています。お花見、お祭り、花火大会、盆踊り...毎年それらのイベントを通じて四季を感じてきたのですが、今年は季節感なく時が過ぎていく感じです。

行事の中止は学校も同じで、運動会、合唱コンクール、文化祭等が軒並み取りやめとなっているところもあります。その分、学校は休校措置で不足した授業の穴埋めができ、ほっとしてるのかと思いきや、卒業アルバムに掲載する写真が足りないと苦慮しているようです。特にメインとなる修学旅行を中止するところも多く、このままではアルバムのページが埋まらないと深刻な状況だそうです。

仕方なく学校生活の様子を多めに撮影しようと試みるも、マスクで顔が隠れる光景ばかりで、コロナ禍は子供たちの思い出までも奪ってしまうのかと思うと複雑な気持ちになります。

分厚く重い卒業アルバムは、卒業後、見る機会は少なくなり、中には「置き場所に困る」など悲しいことを言う人もいます。
しかし同窓会がある度に引っ張り出され「そうそう、この時、私たち死ぬほど頑張ったよね~」などと思い出話に花が咲くきっかけとなります。
また親にとっては、子供が結婚する時など、学校ではこんな事をしてた、この時は凄く甘えん坊だったなどと、ふとした時に見返されます。
何十年という年月が経過しても、懐かしく思い出に浸らせてくれるのが卒業アルバムです。

昔とは違い、今では様々な便利ツールがあり、例えば卒業アルバムを紙では無く電子媒体にして動画を組み込んだり、卒業生一人一人のメッセージを生の声で残すこともできます。コロナ禍という大変な時代だからこそ、工夫を凝らし、楽しい思い出が一つでも多く子供達の心に残るようなアルバム作りをしていただきたいものです。

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