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表紙とコラム Vol.194
三国ラベンダーファーム(福井県坂井市)

連日盛り上がりを見せるサッカーワールドカップ。日本チームは決勝トーナメントに進んだものの、ポーランド戦での時間稼ぎのパス回しが議論を呼んでいます。

ルール範囲内で戦いながらも批判されるケースはよくあります。特に取り上げられるのが、夏の高校野球での松井選手に対する5連続敬遠と、大相撲での横綱白鵬関の立会いのカチ上げ・張り手です。
前者は3年間練習を積み重ねた選手に打撃、投球の機会を与えなかったという教育上の問題でした。
後者はどっしり受け止めて勝つ”横綱の品格”に欠けるというものです。
今回のケースは、世界の舞台で正々堂々と戦う選手の姿を期待したファンを裏切ったということでしょうか。

議論される部分をルール化せず、黙して語らず、侍のような戦い方に真の強さと粋を感じようとするのは、いかにも日本人らしい発想です。趣深いとも言えますが、勝負である以上、技を磨くことはもちろん、情報を収集し、ルール範囲内での戦術を考え、勝ちに拘ることも当然のことと言えます。

同時刻に行われる他国のゲーム状況から様々なことを想定し判断した戦術に賛否両論ありますが、目標達成のための冷静で正しい選択だったと思いたいです。

ワールドカップもいよいよ終盤。1発勝負の決勝トーナメントでは細かい戦術はあまり通用しません。4年に1度のサッカー最高峰の舞台、勝敗も楽しみですが、世界トップの技に魅了させられることを期待します。

三国ラベンダーファーム(福井県坂井市)
ラベンダー畑といえば北海道のイメージが強いですが、福井県の三国町にもラベンダー畑があります。
北海道ほどの規模ではありませんが、5月下旬から紫色に色付き始めます。
畑の一角にある管理小屋ではラベンダーの蒸留水やオイル、摘みたてのラベンダーやドライフラワーなどが販売されています。

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