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表紙とコラム Vol.120
シバザクラの里(福井県大野市)

それにしても今年の石川県内の桜は長持ちしました。開花以降、強風や花散らしの雨がなかったこともありますが、例年にない春寒も大きく影響したようです。おかげでいつもなら桜前線は加賀から能登へと進んでいくのに、今年は満開を金沢と輪島でほぼ同時期に楽しむことができました。
ただ、残念なのは数年前に測候所が無人となり、輪島での開花宣言が出ないことです。景気が停滞し閉塞感ばかりが募る中、桜便りまでなくなるのでは気持ちが盛り上がってきません。

輪島のように開花宣言の消えた地域は他にもたくさんあります。
北海道では毎年のように桜前線のゴールを争ってきた稚内や釧路などの測候所が近年、相次いで廃止や無人化されてしまいました。
別に開花宣言が出る出ないにかかわらず、桜は咲きます。しかし、公式発表がなければ桜前線のゴール前のデットヒートは熱を帯びないでしょう。地元の人たちは張り合いをなくしているかもしれません。

ちなみに列島で最後に桜が開花するのは5月20日頃だそうです。桜前線が今どのあたりにあるのか、気にしている人はまだ大勢います。よりきめ細かく開花宣言が出れば、そんな人たちの興奮を日一日と高めてくれるはずなのですが・・・・

シバザクラの里(福井県大野市)
国道158号線をクルマで走っていると、田んぼのあぜを鮮やかに彩る光景に遭遇します。。 4月下旬から5月中旬が見頃で、まさに花の絨毯と思えるほどの美しさです。 「シバザクラまつり」も開催され、花苗などの販売も行われます。

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