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表紙とコラム Vol.112
奥能登塩田村(石川県珠洲市)

「夏はランドセル商戦が熱い!」と聞いて、近くのショッピングセンターをのぞいてみました。 なるほど少子化でセールが前倒しされているというのは本当で、孫のために品定めする祖父母らしき人たちを大勢見かけました。
販売競争が激化しているだけあって、ランドセル自体の性能もかなり向上しています。 軽量化はもちろん通気性や抗菌性などにも配慮されているのには驚きました。 中でも私が感心したのは保証期間の長さで、どのメーカーもそれは6年に設定されているのです。 入学して卒業するまで面倒をみてくれるとはずいぶん良心的な話ですが、きっと修理しながら使うことで子供たちにモノを大切にする意識を育みたいということなのでしょう。

ところでそのショッピングセンターの中には家電売り場もあり、ここでは地デジ商戦が追い込みに入っていました。 さすがにこちらは保証期間といっても1年がほとんどで、それ以上は販売店独自の設定があるだけです。
それにしてもこれだけ環境保護が叫ばれる時代に、家電製品の保証期間が旧態依然として短いのはいかがなものでしょう。 エコを謳った製品の開発はけっこうですが、機能性ばかりがアピールされ耐久性はおざなりになっているような気がします。
本当にモノを無駄にしないという理念があるのであれば修理部品の保管期間を長くするとか丈夫な素材を用いるとかの工夫がもっとあって良いはずです。
家電メーカーはランドセル会社の姿勢にもっと学ぶべきではないでしょうか。

奥能登塩田村(石川県珠洲市)
奥能登塩田村は、能登半島の先端に向かう国道249号沿いにあり、道の駅にもなっています。「揚げ浜式製塩」の体験(要予約)や塩の総合資料館では、塩の文化も学べます。 お土産には「奥能登揚げ浜塩」の他、「塩サイダー」や「塩ゼリー」も人気です。

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