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表紙とコラム Vol.91
ひがし茶屋街(金沢市)

プロゴルファーの石川遼選手のプレーを見ようとするギャラリーの観戦マナーの悪さが問題となっています。 ショットを打つときにたてられる携帯電話のシヤッター音には、石川選手本人も相当に困惑しているそうですが、ぴりぴりしたプロゴルフのグリーン周りで写真を撮ろうと考えるのはいったいどのような人間なのか、私も理解に苦しみます。

「固唾を呑む」という言葉がありますが、ほんの10数年くらい前まではゴルフに限らずプロスポーツの勝負がかかる場面では、本当に大勢の観衆が息をこらして成り行きを見守っていたものです。 投げるたびにざわめきと静寂が繰り返されたプロ野球の日本シリーズ、どんなに贔屓の力士がいても立会いのときだけは声援を控えた大相撲・・・いずれも競技者と観客の間合いがぴたりと一致し真剣勝負の緊張感を盛り上げていました。

ところが今はどうでしょう。競技場はどこも概してかまびすしくメリハリがありません。 あれではプレーする側も集中力が損なわれて当然です。 このご時勢、わざわざ入場料を払って足を運んでくれる客に観戦マナーが悪いからといって、厳しい罰則を適用するのは難しいのかもしれませんが、好ゲームや高記録のため主催者側もプレーヤーもどんどん声を上げていくべきだと私は思います。

ひがし茶屋街(金沢市)
古都金沢にある3つの茶屋街のうち一番大きな茶屋街「ひがし茶屋街」は、浅野川沿いから少し入ったところにあります。 石畳の道に紅殻格子の町並みは、金沢を紹介するテレビ番組では定番になっています。 観光客が賑わうと通りには「志摩」「懐華楼」といった内部を見学できる施設もあります。

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