表紙とコラム Vol.88 | |
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「つくづく夏惜しい、つくづく夏惜しい」 動物や虫の鳴き声を日本語の言葉に置き換えることを「聞きなし」といいますが、かつてセミのツクツクボーシの声をこのようなフレーズにあてはめた人がいました。 ツクツクボーシは晩夏に登場するセミですが、このような情感あふれる言い回しをすると季節の移ろいを痛切に感じます。 ところでセミはもともと亜熱帯地域の昆虫で、緯度の高い海外の国に行くとほとんど見られないそうです。 日本では夏の定番となっている効果音もセミの生息していない地域では単なるノイズでしかないのです。 とはいえ、日本でもあまりにかまびすしいと、セミの声もどこか雑音に近くなります。 「蝉時雨」とはいうものの、とりわけ発音器官の発達したアブラゼミやミンミンゼミが何十、何百匹と声を合わせると相当な音量で、こちらの思考回路に影響が出るほどです。 さて、一般にアブラゼミの鳴き声は「ジージー」、対してミンミンゼミの方は「ミーンミーン」と言い表されますが、政治の世界の「ジージー」と「ミーンミーン」もボルテージが上がってきました。 私たちに届くのははたしてどちらの声なのか。本音は「つくづく票欲しい、つくづく票欲しい」なのかもしれませんが・・・・ |
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白米千枚田(輪島市) 輪島市白米町にある千枚田には、ユニークな「白米千枚田オーナー制度」があります。 会費を払うと「マイ田んぼ」を持つことができ、ボランティアと一緒に田植えや稲刈りなどの農業体験が行えます。 美しい景勝地での農業体験に全国から参加者が集います。 |
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